CASE
事例紹介
広大なキャンパス内の学生の安否確認
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状況
数万人の学生の安否確認の課題
大阪府に5つのキャンパスを持つ関西大学様。全キャンパスで学生数は3万人超えます。
大学の講義は選択制。特定の教室に縛られることなく、広大なキャンパスのいくつもの建物を講義に合わせて移動します。クラスはあっても、中学校や高校のように担任が出席を取るわけではなく、クラス単位で動くこともまれです。登下校の時間はまちまち。講義の無い日や空いた時間は、キャンパスの外にいることも多々あります。
大地震などの大災害の時には、誰がどこにいるのか、大学側は何らかの手段で把握しなければなりません。
【災害時、大学が把握しておきたいポイント】
1.全体で何人が滞在しているのか
2.キャンパスのどこに誰がいるのか
3.どのような状態なのか(怪我や健康状態など)
4.どこにどれだけの支援物資を供給すればよいのか
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ご提案内容
マークシートによるOCR安否確認システムを導入。アナログなシステムでキャンパス内の学生の動向を収集。
企業であれば組織を通じて、小中高までの学校であれば、担任の先生を通じて誰がどこにいるかの把握が可能ですが、大学は広いキャンパスのどこに誰がいるかがわかりません。メールやスマホアプリによる安否確認は、学生の訓練の参加率が低く、災害時の実効性に課題がありました。
関西大学様では、あえてアナログなマークシートを使った安否確認システムを活用し、学生の状況を把握しています。
【OCR 安否確認システムの特徴】
1.1時間で約2000~3000枚のシートを読み取り、解析が可能
※関西大学千里山キャンパス様では、6台同時に稼働し1万人のデータをほぼ1時間で集計。
2.通信インフラに頼らず、通信が輻輳や遅延する環境でも早期に情報収集が可能。
3.読み込んだ情報は、検索や抽出、グラフ化など様々な加工が可能。
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改善結果
年1回の防災訓練で、キャンパスの学生全員が参加し「安否確認」の実地訓練を実施
関西大学様は防災取組みに非常に熱心で、毎年「関大防災Day」という関西大学様独自の防災啓発行事を開催しています。その中でマグニチュード7.6の「上町断層直下型地震」(震度6強以上)が発生した想定で、約1万人の学生・教職員が参加し、「安否確認」の実戦訓練をしています。
広いキャンパスでの配布を想定して備蓄倉庫もアイデア満載
関西大学様では、広いキャンパスでの配布を想定し、備蓄品を台車に乗せた状態で保管しています。
弊社は「関大防災Day」での防災啓発ブースへの出展、備蓄倉庫の整理、備蓄品の期限管理システムなど、様々なお手伝いをさせていただいております。