CASE
事例紹介

オフィスの暑さ寒さ対策

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窓が開かない高層ビルのオフィスで停電し、空調が止まった時の暑さ寒さ対策をどうするか?
  • 状況

    いつもお世話になっているお取引先の総務担当の方よりお問合せいただきました。

    最近防災を担当することになり、社内備蓄を棚卸し備蓄品で不足している物を洗い出し中とのこと。

    ご質問は、

    オフィスビルが停電しエアコンが停止時の暑さ寒さ対策として、どのようなものがありますか?

    というもの。

    実は寒さについては準備をされているところは多いのですが、暑さについて対策をされているところはあまり聞きません。

    これまで見聞きした事例を中心に、以下の様に回答しましたのでご紹介いたします。

  • ご提案内容

    ◆寒さ対策

     

    毛布:1人1枚

    毛布が一番倉庫のスペースを取るので、近年は比較的コンパクトなフリースタイプが主流です。

    冬は自分の防寒着があるので、それを着てもらうことを前提とし、会社で用意するのはアルミブランケットのみの会社も多いです。

    ただし、誰かが動くたびにバリバリと音がするので眠れないそうです。

    滞在が長期及ぶ可能性のある総務や対策本部の人員用に、別に寝袋を用意している事例も多いです。

     

    床に敷くマット:これは持っていない企業は多いです。

    OAフロアでカーペットなら無しでも寝られそうですが、倉庫や工場など床が固い場合は、敷くものが無いと特に冬は厳しいと思います。

    空気を入れるタイプは、価格の安いものは体重をささえられず、ほぼ床に寝ているのと同じになります。

    厚みがしっかりしたものはそれなりの価格になってしまい、安いものを選ばれる企業が多いのですが、弊社ではおすすめしていません。

    床が硬くて眠れるかどうかという問題ではなく、冷たい床から体温を奪われてしまうことが問題だと思います。

     

    カイロ:こちらを購入している事例は多いです。

    長期保存ができるカイロは1社しか作っていません。

    一般品も1年ですぐに使えなくなる訳ではありませんが、酸化が進むと発生する熱量は小さくなります。

     

    ストーブ:オフィスではお持ちのところは少ないです。

    換気ができる環境の学校や一部企業で、カセットボンベ式のガスストーブを持っている事例はあります。

     

     

    ◆暑さ対策

    期間とすれば、猛暑は1年のうちの6分の1程度なので、これを考えている企業は少ないです。熱中症対策用に、粉末の栄養ドリンクがありますが長期保存はできません。

     

    毛布:毛布は夏掛けの薄手のものがあります。

     

    タオル:タオルを水に濡らして冷却材の代わりに

     

    遮光:高層オフィスで、アルミブランケットやブルーシートを窓に貼って太陽光を抑えようと用意をしている企業がありました。検証をされたわけではないとの事でしたので、実際の効果はわかりません。

     

  • 改善結果

    冬は着るものを増やせば良いのですが、夏は着る物だけでは調整ができません。

    最近では夏に40度を超える様な日もあり、そんな日は窓が密閉されている高層の建物の室内はかなり温度が上がるかもしれません。

    よほど温度が上がるようであれば、健康維持のためにも、日中は屋外の風通しの良い日陰に退去し、夜だけ室内に戻るようにするなどの対応が必要となると思います。

     

    基本的には1日3Lの水を備蓄しておく事が最優先だと思います。

    体重の60%が水分で、そのうちの5%が失われると脱水症状が出はじめます。体重60キロの方で試算すると1.8Lです。通常、人の体は1日に2.5Lの水分を必要とし、同じ量が外に排出されます。もし1日2Lしか備蓄がない場合、1日0.5Lずつ不足するので、夏でなくても4日目には体調をくずす人が出はじめる可能性があります。特に高齢者や基礎疾患のある方などは、生命の危険もあると思います。

     

    防災備蓄の基本は、何よりも水だと思います。

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